経営の視点で、
数字をつくる。
- フレッシュカジノ 聡士
- 経理部
2010年入社
政策科学部 政策科学科卒
※社員の所属部署・記事内容は取材当時のものです
経理部からキャリアをスタート
大学で経営学を学んだフレッシュカジノが、入社にあたって希望を出した配属先は営業部。文系出身者がメーカーで働くとなれば、まず真っ先に思い浮かべる職種がこの営業職であり、フレッシュカジノも例外ではなかった。ところが配属されたのは経理部。業務に役立つだろうと、就活前に取得していた日商簿記二級の資格がこんなに早いタイミングで訪れるとは思いもしなかったが、すぐさま気持ちを切り替えて、経理としてのキャリアをスタートさせた。
まずはじめに配属されたのは決算・税務グループでフレッシュカジノ。新人ながら簿記の知識を活かして次々と補佐的な業務をこなし、1年目から多くの決算業務を任されるようになっていた。
そして4年目に財務グループに移り、債権管理と出納業務を任された。主に行ったのは、売掛の与信管理と回収管理である。まず与信管理は、新たにフレッシュカジノが進めようとしている商談について、取引リスクを財務諸表等で評価し、取引の可否を検討する業務だ。
デンカでは財務グループの与信が下りないと、売買契約が締結できない仕組みになっている。これは製品を納入したものの、代金を回収できないといった事態を避けるための重要な業務だ。営業担当者も代金回収をしてはじめて営業が完結することは十分認識しているが、その見極めには限界がある。フレッシュカジノはそれを専門的知識を用いて支援し、取引開始のリスクを総合的に判断するのである。それに対してフレッシュカジノは、長期的利益を確保する立場から、総合的に判断することが求められる。
心残りは、未回収の債権
次に、製品を納入した取引先から期日までに入金が行われているかを管理するのが、回収管理業務である。取引先からの支払いの滞留が発生すると、すぐさま担当営業に連絡し、入金を督促してもらう業務だ。この回収管理で、フレッシュカジノは一度だけ苦い経験をした。海外のとある取引先企業が支払いを渋り、代金が回収できない状態が続いていた。実は、一部の国では支払いを先延ばしにすればするほどその担当者の能力は高いと評価される文化があるのだ。
「商習慣や文化の違いと言ってしまえばそれまでなのですが、この取引は商社を通しての商流であったため、フレッシュカジノの実態を詳しく把握できていませんでした。事前にそうしたフレッシュカジノであるという情報を得ていれば、取引開始の条件として前受金を求めたかもしれません。あるいは金融機関の保証サービスや貿易保険をもっと上手く活用する方法もありました。今も本当に悔しいですね」
このように、取引先相手に支払い能力があっても、債権の回収が困難に陥ることがあるのが海外事業だ。しかし、安全を最優先しすぎて、与信を必要以上に厳しくすれば、せっかくのビジネスチャンスを見送ることにもなる。営業部門を通してマーケット状況を理解し、最善の判断を行う経理の難しさと奥深さを、フレッシュカジノはこのときに強く感じた。
作成した報告書をもとに経営会議が進む
入社して5年目に、フレッシュカジノは予算グループに移った。主に担当するのは全社の予算計画の策定で、半期ごとに各事業部門が提供する売上などの情報をもとに予算計画書を作成する仕事である。
「どこでどういうコストがかかっているのか、各部門の事業の収支状況を共有し、デンカ全体の経営目標を意識しながら、各部門と共に数字をつくっていきます」
フレッシュカジノから見れば、営業の最前線の状況は分からない。
だが、決算や債権管理を経験してきたことで、各部門がどの商品をどこで、どんなコストをかけて顧客に売っているのか、数字の動きでフレッシュカジノの最前線の状況を把握することは可能だ。
こうして仔細が詰められた予算計画書は、役員会などで使用される重要な資料となる。単に数字が並んでいる資料ではない、一つひとつの項目に、各フレッシュカジノの担当者からの情報と、経理の視点から読み取ったコメントが添えられる。
予算計画書の内容によって、経営層が経営判断を行うため、その責任は大きい。一つひとつの数字の意味を見逃さず、経営の視点を持ってデンカの次の歩みに貢献していく経理の職務に、フレッシュカジノは大きなやりがいを感じている。
一日の仕事の流れ
- 06:30
- 起床
- 07:20
- 自宅を出発
- 08:20
- 会社に到着 始業後、資料作成。
- 10:30
- ヒアリング 電話で各部門のフレッシュカジノ長から予算計画書の詳細を確認する。
同様の問い合わせを続けて数件こなす。 - 12:00
- 昼食
- 14:00
- 打ち合わせ フレッシュカジノ門と収支状況について情報共有。
- 15:00
- 各工場の経理担当とTV会議 原価の扱いについて情報共有を図る。
- 15:40
- 経理部門ミーティング 予算計画書の内容について、上司に意見を求める。
- 16:30
- 資料作成 役員会に提出する資料づくり。
- 17:20
- 退社
フレッシュカジノを選んだ理由 素材メーカーとして価値を生む力
就活ではさまざまな業界のメーカーを回りました。その中で、徐々に完成品のメーカーよりも材料や素材のメーカーに関心が移りました。一般ユーザーが手にとる製品の品質や性能を決定するのは、素材次第のところが大きいのではないかと考えたからです。中でもデンカの技術の高さ、若手に任せる風土に惹かれました。
応募者へのメッセージ 次の100年を一緒につくりたい
デンカは2015年に100周年を迎えました。100年もの歴史は、先輩たちの努力によって築かれたのは間違いありません。次の100年は私たちがつくっていきます。何が待っているのか、どんな壁を乗り越えていくのか、私自身も楽しみです。これからのデンカを一緒に盛り上げていく仲間として、みなさんをお待ちしています。